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サッカー キャプテンがチームを率いる重要性

サッカーは個人競技ではなくチーム競技です。個人競技の場合は選手個人の努力や工夫が結果に直接つながります。中には個人であってもトレーナーやコーチ、またはマネージャーといった複数人の集まりで練習をする場合もあります。ある意味で言うならこれもチームと呼ぶかもしれません。そして、もしかするなら今の時代はあらゆる競技において選手をサポートするチームの存在が不可欠な状況になっている可能性もあります。

しかし、個人競技の場合はサポートするメンバーでチームを組んでいようとも実際に競技をするのは選手個人です。なにかトラブルがあった場合は選手個人だけで対処する必要があります。ですから、個人競技は結果に対する責任はすべて個人が負います。それに対してチーム競技は個人ではなくチーム全体が責任を負うことになります。強いて個人の責任を挙げるなら監督です。なぜなら監督が競技のすべてを決める権限を持っているからです。いつの時代もそしてどんな場面でも権限と責任は対になっています。

このようにチーム競技においては監督がすべての責任を負うわけですが、ピッチ上では少し違ってきます。なぜなら監督はピッチ上に立つことができないからです。そして、ピッチ上において監督の代わりをするのがキャプテンです。

キャプテンの存在の重要性を示すのはまさに監督の代わりをする場面です。これを言葉で表すなら「チームの統率力」と言えます。チームは各人が自分の役割をしっかりと果たすことでチームとして機能します。どれほど個人の実力があろうともチームとして機能しないならそのチームが勝利をするのは難しいものがあります。そこが個人競技とチーム競技の大きな違いです。

例えば、ある選手がミスをしてもそれをほかの選手がカバーすることもできます。このときにカバーする選手が担当していた役割をほかの選手がさらにカバーするわけですが、こうしたことを実行するのが統率力です。キャプテンの重要性はトラブルが起きたときにこそわかります。